高知県産学官民連携センター

色・サイズ

背景色
文字サイズ
  • 標準

  • 拡大

2018/10/31 第12回シーズ・研究内容紹介「人間のバランス能力の可視化に向けた試み」|産学官民連携センター

更新日 : 2018/12/04
開催日 : 2018/10/31
時間 : 18:30-20:00
講師 : 高知工科大学 システム工学群 園部 元康 講師
開催場所 : ココプラ

 

講師

●高知工科大学 システム工学群 園部 元康 講師

園部 元康 講師

【プロフィール】
学位 九州大学大学院工学府知能機械システム専攻修士課程修了 修士(工学)(2003年)
   博士(工学)、九州大学(2008年)
※ 2005年オムロン退職後、九州大学の博士課程に進学。同課程在学中に弓削商船高等専門学校へ赴任、2008年に博士号を取得。

職歴
オムロン株式会社 プログラマブルコントローラの開発業務に従事(2003年~2005年) 
弓削商船高等専門学校電子機械工学科 助教(2007年~2009年)
徳島大学工学部機械工学科 助教(2009年~2016年)
高知工科大学システム工学群 講師(2016年~)

【研究分野・テーマ】
機械力学、制御工学、ヒューマンダイナミクス

研究内容

めまいの診断などに重心動揺計を用いた評価法がありますが、より詳細な解析によって転倒リスクの増大や脳神経系疾患の診断に活用できると考えています。詳細な解析のためには、身体の動きと関節に作用する力を知る必要になります。そこで、フォースプレートによる足裏の力の計測のみから人の動きと力を推定する技術を開発しました。さらに、モータにより小さく動く台車の上に人が立ち、台車上のフォースプレートから人の動きと力を推定することで、バランス能力をより詳細に測れることを示します。これらの手法を活用することによって人のバランス能力を評価し、その能力が何に起因しているのかを調べることができます。一方、評価だけではなく、リアルタイムに得られる姿勢や関節モーメントの情報をフィードバックして床面を動かすことで、狙った機能をピンポイントで回復させるリハビリテーション技術の開発にも取り組んでいます。

※発表時のスライド(一部抜粋)

スライド1
スライド2

スライド3
スライド4

産学官連携の事例

1.高知大学医学部付属病院、(株)テック技販と頚髄症患者に対する重心フィードバック型リハビリ機器BASYSの適用・評価に関する共同研究(2017年~)
2.ナブテスコ(株)と義足装着時の歩行評価に関する共同研究(2018年~)
3.鹿島建設(株)と内装工事におけるスティルト装着時の安定性評価に関する共同研究(2018年末開始予定)
 

産学官民連携に対するメッセージ

いくつかの共同研究を通じて産学官民の連携を通じて必要な人に必要な技術が行き届くことで、世の中のニーズに対応できることは意外と多く埋もれているように思います。そのために「まずは自分が相手の役に立つこと」を目標に、できるだけ相手方のフィールドで議論できるように努めています。
 

キーワード

姿勢と力の推定、診断・評価、リハビリテーション
 

関連URL・連絡先

【連絡先】
0887-57-2301
 

 
Adobe Reader

PDFファイルを開くにはAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerは、無料で以下のリンクからダウンロードできます。
「Adobe Reader」のダウンロードはこちらです。