高知県産学官民連携センター

色・サイズ

背景色
文字サイズ
  • 標準

  • 拡大

2019/02/06 第19回シーズ・研究内容紹介「土佐あかうしの現状とお肉の話」|産学官民連携センター

更新日 : 2019/02/20
開催日 : 2019/02/06
時間 : 18:30-20:00
講師 : 高知県畜産試験場 大家畜課 チーフ(生産技術担当) 高岡 和広 氏
開催場所 : ココプラ

 

講師

●高知県畜産試験場 大家畜課 チーフ(生産技術担当) 高岡 和広 氏
(※講師氏名の漢字「高」について、正しくは旧字体の”高”)

高岡 和広 講師

【プロフィール】
酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業(1999年)
高知県庁入庁(1999年)
高知県畜産試験場配属(2013年)
高知県畜産試験場 大家畜課 チーフ(生産技術担当)(2018年) 

【研究分野・テーマ】
牛肉のおいしさ

研究内容

県内産の土佐あかうしと黒毛和種の牛肉を用いて、成分分析、味覚センサ分析及び官能試験により比較しました。土佐あかうしは、遊離アミノ酸の甘味成分、カルノシン及びβ-アラニンが有意に高いという結果が出ました。味覚センサの旨味コクとの関係は、グリコーゲン、アスパラギン酸、β-アラニン及びアラニンが正の相関を示しました。脂肪の「質」は、不飽和脂肪酸が有意に高く、土佐あかうしの脂肪の口どけの良さへの影響が示唆されました。種牛のSCD遺伝子型は、AA型>AV型>VV型の順に多く、他品種に比べ脂肪の融点が高くなるVV型が少ない傾向にありました。脂肪の「形状」は、粗さ指数が低く、小ザシであり、細かさ指数の遺伝率は中程度に高く、育種改良への利用可能性が示唆されました。
官能試験では、消費者は「赤身と脂肪のバランス」を好み、「脂の口の中での消えやすさ」で土佐あかうしを多く選択しました。脂肪の「質」及び「形状」、遊離アミノ酸の旨味コクが影響したと考えられます。

※発表時のスライド(抜粋)

スライド1
スライド2

スライド3
スライド4

スライド5
スライド6
 

産学官民連携に対するメッセージ

産学官民連携により、畜産物に関する研究が進展していくことと共に、新たなお肉の基準や価値の設定の力になっていければと思います。
 

産学官連携の事例

高知大学 SCD遺伝子型調査
家畜改良事業団 牛肉のおいしさ
 

キーワード

土佐あかうし、おいしさ、理化学性状
 

連絡先

【連絡先】
0889-22-0044

 
Adobe Reader

PDFファイルを開くにはAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerは、無料で以下のリンクからダウンロードできます。
「Adobe Reader」のダウンロードはこちらです。