高知県産学官民連携センター

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2019/01/16 第17回シーズ・研究内容紹介「高知県における急潮予測の試み」|産学官民連携センター

更新日 : 2019/03/08
開催日 : 2019/01/16
時間 : 18:30-20:00
講師 : 水産試験場 漁業資源課 主任研究員 猪原 亮 氏
開催場所 : ココプラ

 

講師

●水産試験場 漁業資源課 主任研究員 猪原 亮 氏

猪原 亮 講師

【プロフィール】
高知大学農学部栽培漁業学科卒業(2003年)
高知大学大学院農学研究科修士課程修了(2005年)
高知大学大学院黒潮圏博士課程中退(2009年)
高知県土佐清水漁業指導所(2009年~)
高知県中央漁業指導所(2012年~)
高知県水産試験場(2015年~)

【研究分野・テーマ】
急潮に強い定置網漁業への転換に向けた現場潮流の解析

研究内容

当県では、平成27年度より急潮対策事業を展開しており、水産試験場では、平成27年度には、平成25年に急潮による大被害が発生した芸東エリアの定置網に、平成29年には土佐湾東・中部の定置網に記録式の流向・流速計を設置しました。
定置網の急潮による被害を防ぐには、一番良い方法は急潮を予測し、急潮発生前に定置網を撤収してしまうことです。そこで、観測された急潮発生時周辺の気象・海象データを照合し、その急潮の発生要因として可能性の高い事象を探しだし、その事象を出来る限り遡ることで、急潮発生予測に繋げていきます。
平成29年には、これまで分かってきた急潮パターンの一つである、黒潮の小蛇行の東進という現象に対し、急潮注意報を発表することで、芸東エリアの急潮被害を軽減することが出来ました。ただし、未だ多くの予測困難な急潮パターンがあり、それらの解明が今後の大きな課題です。

※発表時のスライド(抜粋)

スライド1
スライド2

スライド3
スライド4
 

産学官連携の事例

潮位データから見た急潮発生要因の解明(高知大学 寄高教授、2017年~)
高解像度海洋モデル(瀬戸内海モデル)による急潮発生要因の推定(気象庁大阪管区気象台、2017年~)
 

産学官民連携に対するメッセージ

最終的な目標は県内全ての定置網漁場における急潮予測の確立です。今後、県内各所の観測データが蓄積され、それらと気象・海象データといったビッグデータを迅速に解析するにはITが必要となってくると思います。
 

キーワード

定置網、急潮被害、黒潮分枝流
 

連絡先

【連絡先】
TEL:088-856-1175(代表)

 

 
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