高知県産学官民連携センター

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2017/06/21 第4回シーズ・研究内容紹介「文化資源を活かした域学共生フィールドワーク」|産学官民連携センター

更新日 : 2018/03/01
開催日 : 2017/06/21
時間 : 18:30-20:00
講師 : 高知県立大学  文化学部・同大学院人間生活学研究科博士課程 橋尾 直和 教授
開催場所 : ココプラ

 

講師

● 高知県立大学 文化学部・同大学院人間生活学研究科博士課程 橋尾 直和 教授

橋尾 直和 教授

【プロフィール】
東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(1991年)
ハワイ大学イーストウェストセンター 客員研究員(1997年)
華中師範大学 交換研究員(2002年)
高知大学大学院総合人間自然科学研究科 非常勤講師(2009年~)
高知県立大学大学院人間生活学研究科博士課程 教授(2014年~)

【研究分野・テーマ】
文化環境言語学(日本語学・言語学・方言学)
琉球語・アイヌ語・日本語諸方言とオーストロネシア語との比較言語学的研究によるフィールドワークで地球を歩き回る。言語学者で探検家。

研究内容

地域言語を社会言語学・認知言語学・文化環境言語学などの学際的領域からアプローチして研究しています。「土佐ことば」を言語学・民俗学・社会学などから総合的に探求するフィールドワークを行っています。テーマは、「流域圏の文化環境言語学的研究を応用した地域づくりとコミュニケーションの活性化」「焼畑にまつわる『民具の方言呼称』の調査」「流域圏の『風土・文化資源』のデジタル化とその地域への還元」「東アジアにおける『琉球・アイヌ・ヤマト』の文化と言語の比較」です。高知市文化財保護審議会委員・土佐歴史資料研究会会長・いざなぎ流と物部川流域の文化を考える会理事・物部庄谷相・拓の歴史と文化を考える会副会長などを務めています。

写真1
写真2

産学官連携の事例

物部町言語・民具調査(教育委員会・高知県立歴史民俗資料館との協同)(2017年~)

モノベモノモノガタリプログラム(高知工科大学・NPOとの協同)(2015年)
三原村・東洋町言語・民具調査(教育委員会・高知県立歴史民俗資料館との三者協定)三原村(2009年~2015年)東洋町(2009年~)

四万十かいどう風土調査(国土交通省・商工会議所との協同)(2005年~2009年)

産学官民連携に対するメッセージ

産学官民(産官民学)は、高知県の「経済力」を高める働き、カンカンミンガク(館官民学)は、高知県の「文化力」を高める働きがあります。この二つが、車の両輪のようにうまく連動すれば、高知県全体の活性化の力になること間違いなし!!です。

補足:「カンカンミンガク(館・官・民・学)」とは・・・最初のカンは博物館の「館」、次のカンは行政の「官」、ミンは地域住民(県民・市民・NPO)の「民」、ガクは大学だけではなく、小学校・中学校・高等学校も含めた「学」のことです。これらが連携することで、地域の活性化と次世代への継承に取り組むことが可能になります。

関連情報(特許・書籍等)

【書籍】
『土佐弁ルネサンス-土佐ことば辞典-』(高知県文化環境政策課)2000年
『土佐弁ハンドブック』(高知県文化環境政策課)2000年
『消滅に瀕した高知県限界集落の言語・民俗』文部科学省特定領域研究(A)(大阪学院大学情報学部)2002年
『関西方言の広がりとコミュニケーションの行方』 (和泉書院)2005年
『高知県の不思議事典』 (新人物往来社 ) 2006年
『声とかたちのアイヌ・琉球史』 (森話社)2007年
『日本語の探求-限りなきことばの知恵-』 (北斗書房)2008年
『ユーラシアの再発見-ユーラシア地域言語論-』 (京都産業大学)2009年
『土佐の歴史と文化』 (行人社)2011年

キーワード

カンカンミンガク(館・官・民・学)、域学共生フィールドワーク、民具調査

関連URL・連絡先

【連絡先】hashio@cc.u-kochi.ac.jp(講師メールアドレス)

 
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