高知県産学官民連携センター

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2020/02/05 令和元年度第15回シーズ・研究内容紹介「80年代沖縄における女性作家の活躍」|産学官民連携センター

更新日 : 2020/03/31
開催日 : 2020/02/05
時間 : 18:30-20:00
講師 : 高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 翁長 志保子 講師
開催場所 : ココプラ

 

講師

●高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 翁長 志保子 講師

【プロフィール】
2009年 琉球大学法文学部国際言語文化学科日本東洋専攻 卒業
2012年 琉球大学大学院人文社会科学研究科博士前期課程国際言語文化専攻琉球アジア文化領域修了(修士・文学)
2012年~2017年 沖縄工業高等専門学校 総合科学科 非常勤講師
2017年~ 高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 講師

【研究分野・テーマ】
沖縄近現代文学、女性作家

研究内容

 日本における周縁地域において、女性作家が書く行為をめぐる言説構造の研究を行っています。現在は1980年代以降の沖縄に関連した女性作家の作品に焦点をあて研究しています。明治期以降に日本の統治下に入った沖縄は、1945年の日本敗戦後の米国統治、1972年の日本復帰を経た今現在も、政治的にも文化的にも非常に複雑な状況に置かれています。言語的な側面での葛藤はもちろん、南島らしさの呪縛、沖縄戦から米国統治下へなだれ込んでいくなかでの不条理な経験は、文学を書くことに多大な制約と影響を与えました。加えて、家父長的家制度が強い沖縄において女性が自由に”書く”行為を獲得するためには、第二波フェミニズムの世界的な動きを背景にしつつ、沖縄でも女性運動が盛り上がっていく1980年代まで待たねばなりませんでした。

 現在は、1980年代以降における女性作家の活動に着目し、その作品の再評価や女性作家たちの活動についての研究を進めています。この研究により、既存の評価基軸の問題性を指摘し、新たな視座が提示できるよう、日々作品の読解と分析を重ねています。


※発表時のスライド(抜粋)


スライド1 スライド2
スライド3 スライド4
スライド5 スライド6

産学官民連携に対するメッセージ

その地域の文学を読むことを通して、社会がどのように成り立っているのかを別の角度・観点から知ることができます。1980年代以降の沖縄の女性作家たちの作品や活動を研究することを通して、すでにあるものの見方や評価、考え方を再考し、新たな視座から文学を通して社会をみつめる視点を提示していきたいと考えています。

キーワード

沖縄近現代文学、女性作家、80年代

連絡先

e-mail:onaga@kochi-ct.ac.jp

 
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