「これから自社をどう発展させていくか？」

- 経営課題と向き合えた実践的な講座 -

株式会社 カネエイ　専務取締役　市川 典明 さん

（令和6年度土佐MBAゼミナール【ベーシック】【アドバンス】）

企業の中心で活躍する立場として、組織の成長と自身のスキルアップを求め、「土佐MBAゼミナール【ベーシック】」を受講された市川さん。受講を通じて得た学びは、どのように日々の業務やチームマネジメントに生かされているのでしょうか？受講のきっかけや実感した効果、今後の展望についてお話を伺いました。

ーーはじめに、現在の職務内容やこれまでのご経歴をお教えいただけますか？

高校卒業後、大阪の仲卸業で働いていました。その後、現在所属するグループ内の須崎青果に入社し、農家を訪問して営業活動に携わっていました。
現在は、須崎青果から仕入れた農産物を県外の市場へ販売する『株式会社カネエイ』に所属し、専務取締役として業務に従事しています。実務的には、県外の業者が主な取引先となるため、商談のために各地へ出向くことが多いです。また、役員としての業務を担いつつ、営業職としても現場に関わっています。

ーーではまず、市川さんが「土佐MBAゼミナール【ベーシック】」を受講しようと思ったきっかけからお聞きしたいと思います。具体的な理由や目的があったのでしょうか？

一番のきっかけは、木田先生の講座をウェブで受講したことです。そこで初めて木田先生を知り、「とても面白いセミナーをされる方だな」と感じました。
また、ちょうどその頃、土佐MBAで木田先生の講座が開催されていることを弊社の社長から紹介され、「ぜひ一度受講してみよう」と思い、参加を決めました。

ーー講義の中で、特に「これは面白い！」と感じた瞬間や、印象的だった場面を教えてください。

一番印象的だったのは、初日のグループアクティビティです。ワークに受講者全員で取り組んだのが、とても印象に残っています。
このワークを通じて、「きちんと伝えないと相手には伝わらない」ということを改めて実感しました。また、ワーク終了後に木田先生が、「ビジョンが明確でないと、チームとしてゴールに向かうことは難しい」とおっしゃっていたのも、とても印象に残っています。

ーー講義の進め方についてもお聞きしたいのですが、木田先生の授業を実際に受けてみて、どのように感じましたか？印象に残っているやりとりや、「これは役に立った！」と思ったポイントがあれば教えてください。

木田先生の講義は、対話を重視しながら進められるのが特徴的でした。受講生からの質問を受け付けながら進行するスタイルで、講義内容がより身近に感じられ、理解が深まりました。
特に印象的だったのは、誰もが知っている企業を題材にして比較・分析を行う点です。具体的な事例を使うことで、内容がとても分かりやすく、すんなりと理解できました。私の好きな企業が題材となっていたので、特に共感しやすかったです。
また、実際の企業や業界をテーマにしながら対話を通じて進めることで、理論だけでなく実践的な視点も得られる講義だったと感じました。
 

ーー講座の内容について、実際に受講してみて当初の目的に合っていましたか？また、受講したことで「仕事でこういうふうに生かせた」と実感したことがあれば、具体的に教えてください。

講座の内容は、自分が学びたかったこととぴったり一致していました。特に、初日のグループアクティビティで感じたことともつながりますが、「自分の考えが思ったように部下に伝わっていない」 という課題を改めて認識しました。その課題を解決するために、この講座で学ぶことができたのは大きな収穫でした。
会社としても理念を明文化し、部下と共有する場を設けています。ただ、理念を伝えるだけではなく、「本当に伝わっているか」「部下がどう受け取っているか」 を意識することが重要だと学びました。
また、ビジョンを明確に持ち、それを適切な言葉で伝えないと、チームとしての方向性が定まらず、ゴールに向かうことが難しくなるという点も非常に印象的でした。講座で得た学びを、実際のチーム運営にも生かしていると感じています。
 

ーー実際に講座で学んだことが「これ、職場で使える！」と感じた瞬間はありましたか？また、すでに仕事の中で実践していることがあれば、ぜひエピソードを聞かせてください。

はい。特にクロスSWOT分析は、実際に職場で活用しました。講座内でも自社での活用事例として発表させていただきましたが、それを自分なりに噛み砕いて整理し、「自分が何を目的に動くべきか」 を明確にしました。そして、会社の強み・弱みを整理しながら、これからの戦略について部下と話し合いました。その結果、チーム内で共通認識を持つことができ、現在もその方向で取り組みを進めています。
また、受講後にちょうど自社内で経営計画の発表会を実施することになりました。その発表会に向けて、販売部門として「どのターゲットを設定し、どのようにアプローチを行うか」「具体的にどのような戦略を打ち出すか」を考える際に、講座で学んだクロスSWOT分析が非常に役立ちました。
実際に、講義内で行ったワークを自社のチームでも試してみたいと思い、社内で実践したことは大きな学びでした。

ーー講座にはいろんな業種の方が参加されていましたが、他の受講生や講師との交流はいかがでしたか？特に印象に残っている出来事や、「ここが刺激になった」というポイントがあれば教えてください。
 

はい。本当に参加者の皆さんの意識がとても高く、会社のこと、自社の将来をしっかり考えている方ばかりでした。役員の方もいれば、そうではなく自主的に参加されている方もいて、「じゃあ自分の会社をどうしていこうか？」と向き合っている姿勢に大いに刺激を受けました。
また、明治大学の加藤先生のマーケティング講義では、先生の話ももちろん興味深かったですが、それ以上に講義に参加していた現役の大学生が、マーケティングを深く学び、それを講義内でプレゼンテーションする姿に驚きました。自分たちの世代では経験したことのない環境で、しかも堂々と意見を述べているのを見て、「今の若い世代はこんなに高いレベルで考えているのか」と感銘を受けました。
さらに、講義に参加している学生が私たちのグループに入って一緒にディスカッションをしたのですが、非常に論理的に整理して話を進め、リードしてくれました。実務経験がないにも関わらず、ここまで的確に意見をまとめ、発表できるのは素晴らしいことだと感じました。
大学生のうちから、実践的な学びが浸透していることに驚きつつ、自分自身も学び続けなければならないと強く感じました。

ーーこまで色々とお話を伺ってきましたが、改めて「受講してよかった！」と感じたポイントを教えてください。受講後に何か変化があったことなどもあれば、ぜひお聞きしたいです。

今回の講座を通じて、異業種の方々と交流できたことが非常に良い経験になりました。 参加者同士で話す中で、「悩んでいることは意外と共通しているんだ」と気づく場面が多くありました。例えば、自社の経営課題や組織のマネジメントに関する悩みは、業種が違っても共通する部分があると実感しました。
また、自分は会社の役員という立場ですが、部下たちがどんな悩みを抱えているのかを改めて考えるきっかけにもなりました。 彼らが抱える問題にどう向き合い、どのように環境を改善していくべきかを、より深く考えるようになったと思います。
今回の受講を通じて、多くの学びを得ることができましたし、今後のマネジメントにとって重要なヒントを得る機会になったと感じています。

ーー「土佐MBAゼミナール【ベーシック】」を通じて学びを深められたとのことですが、その後「土佐MBAゼミナール【アドバンス】」もご受講いただいております。「もっと深く学びたい」と思った分野があれば、お聞かせください。また、今後さらに身につけたいスキルや知識があればお教えください。

受講を通じて、マーケティングについてもっと深く学びたい という気持ちが強くなりました。マーケティング戦略の考え方や実践的なアプローチについて、より専門的な知識を身につけたいと考え「土佐MBAゼミナール【アドバンス】」も受講しました。
講座では、異業種の方々との交流の重要性を改めて実感しました。 他業界の成功事例や異なる視点に触れることで、自社の経営やマネジメントにも生かせるヒントが得られると感じています。
今後はさらに、リーダーシップについても学びを深めたいと思っています。リーダーとしてのあり方や、チームを引っ張る方法について、より具体的に学べる機会があれば、積極的に講座に参加したいですね。

ーー最後に、「土佐MBA」の受講を検討している方に向けて、市川さんからメッセージをお願いします！受講についての率直なご感想をぜひ。

もし受講を迷っているなら、ぜひ参加をおすすめします！
特に中間管理職の方には、とても有益な講座だと思います。
「これから自社をどう発展させていくか？」という視点での学びが得られる貴重な機会になるはずです。
異業種の参加者との交流や実践的なワークを通じて、自分自身の考えを深めたり、新たな視点を得ることができるのではないでしょうか。
私自身、実際に受講してみて、「もっと早く参加すればよかった」と思うほど、多くの気づきと学びがありました。
ぜひ積極的に参加してみてください！

市川さんが受講した『土佐MBAゼミナール【ベーシック】』の開催レポートはこちら